川辺で再会した二人の、結末までの物語。
深夜の公園で出会い、小屋に通い続けたOL・村上澪と、70歳の浮浪者・桐山源蔵。
小屋の撤去で一度は離れた二人は、約束通り、川向こうの大きな橋の下で再会する。
澪のためだけの毛布と、欠けていない自分の茶碗が待つ、川辺の小さな住処。
そして迎える、私服で訪れる土曜日――。
会社でも部屋でも開けなかった心を、この場所でだけほどいてきた女の、
静かで濃密な恋の結末を描く、完結編(下巻)。
※本編はこれで完結します。上巻(公園の小屋編)とあわせてお読みください。